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2006-04-27

「覇王の家」感想

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久々の小説感想更新。

ちょこちょこ読んでたら1ヶ月ぐらいかかった。

下巻は1日で読んだけど。

やっぱり司馬遼太郎は最高です。

日本の歴史好きにはもうたまらない。

大学の間に司馬作品は全部読んでおきたいなあ。




「覇王の家」は徳川家康の話です。

東海の小覇王である家康なんですが、本当に覇王って言葉が似合わない
性格の人だったようです。

あまりに慎重で、生活の全てを行政の一つと考え、自分の考えも言わない。

この人が天下を統一し、300年続いた江戸幕府の礎を築くとは当時の人々は思わなかっただろう。

信長のカリスマ性や秀吉の明るさには見劣るため、地味に感じてしまうのは性格や戦略によるものが多いのかもしれない。

幼少時は今川の人質になったあと、織田側にも人質にとられ、政略結婚、二つの勢力に挟まれた三河に生まれたためにこのような運命になったのは可哀相だが、その経験が人間関係を大切にする家康を作ったとのこと。

利益だけで人の心を取れないことを知っていた家康だからこそ天下を取れたのだろうか。

武田信玄を崇拝してたことは知ってたが、崩壊した武田家の旧臣たちを自軍に引き入れ、それを井伊に預けて「井伊の赤備え」という甲州軍団を作ったのは知らなかった。

幕末まで甲州戦法が伝えられてたのはこのためだったのか。

死んだときに東照大権現として祀られたのも秀吉を真似たっていうのも驚いた。

独創性がないかわりに他人を精一杯模倣する家康らしいといえばらしいけども。



残念だったのがほとんど小牧・長久手の戦いで終わってること。

家康の歴史的勝利であり、もっとも輝かしい歴史であるかもしれないが、少々いらない部分が多いかと思った。

配下武将のエピソードを書くのだったら、関東転封や関が原の戦いも少しぐらい書いてほしかった。

あと、秀吉と直に話す場面とか。一度もなかったのは意識してそうしたんだろうか?


家康の領地である三河の決まりがそのまま江戸時代の決まりになったところも凄い。

他国人を信用しない三河人の考え方が、キリスト教弾圧などに繋がるのもうなずける。

もし秀吉や信長が幕府を開いていたら、外国に対して積極的な幕府になっていたんだろうな。



全体的にまあまあおもしろかった。

今まで信長、秀吉、家康はあまりに有名である程度の歴史をしっていたので手をつけなかったけど、やはり知らない部分もたくさんあった。

家康のイメージが完全に変わってしまったけど、これならたぬきオヤジと呼ばれていたのも納得できる。

とにかく家康の慎重さが江戸幕府を作ったんだと改めて思いました。
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